FC東京 1-5 エスパルス

      
                       今回の私の視線です。
            
               
FC東京のスタメン  

      徳永             カボレ

     茂庭   浅利               
塩田            今野      赤嶺 
     佐原   梶山              
     
      長友          石川   
エスパのスタメン
   
                     岩下      
            真希              
  岡崎                 青山     
         枝村    伊東        海人
   原                  和道     
            兵働              
                     児玉      
        (※特段記述していない場合、「右」「左」はエスパからみてのことです。) 
        (※今回は動画も添付してみました。全画面表示でご覧になるなら、高画質表示を推奨します。
          埋め込みの下のURLを開き、下図の要領です。)
          なお、キーボードの”Esc”キーで全画面終了です。
           

  大竹っちは勝負所で投入、というのは想像できたけど、エメルソンがベンチスタートってのは意外です。

右サイドが市川・パウロでなく、岩下・山本真希というのは、驚きました(結果的に正解だったんですが、この時の私に分かろうはずもなかった)。
ファンタジーに市川を登録しておいたので、私的にかなりショックでありました。
 左から攻めてくるであろうカボレを岩下で塞ごうということか。点が欲しい展開になったら、
市川を投入か?
"歴代で最も市川を使うのが巧い"との噂が揚がるパウロをセットにして…。なんて勝手に考えていました。
 FWは岡崎と原。アニキ西澤の捻挫は知っていましたが、矢島が直前で離脱とは知りませんでした。原とアウレリオが一つづつ繰り上がり、スタメンとベンチです。

 で、試合開始。お約束通り前半は相手サポに向かって攻めます。日向で暑そうなバックスタンド側(エスパの右、東京の左)で推移する時間が初めは多かったかな。
カボレが調子に乗って持ち込む、岩下がそれを塞ぐ、パターンも散見された(黄紙ゲットしちゃったが)けど無難にこなしてました。キックオフ直後にフィードが簡単にタッチ割った時は、どうなることかと心配したけどね。

 立ち上がりはカボレ中心に(エスパの)右を衝かれかける場面の見られましたが、
何か攻めも守りも良い感じになってきましたがな。
HTにその理由を考えたのですが、”45分通して、陣形が全く崩れない!
 勿論、相手もいることなので、局面局面ではフレキシブルに動くも、布陣としては、完璧と云えるほど。
では、何故そんなに巧くいったのか(HTは暇なのでいろいろ妄想するんです、私は)。
長めの球をFWにまず入れる。
陣形整えたまま、全体がグッと押し上げる。
原・岡崎が律儀に動いているのでそれが納まり、落とす。
中盤を中心にパスを回して隙を作る。
攻守が入れ替わっても、陣形整っているから、崩されない。

 殆どミドルだったけど、普段と比べると高確率でシュートで終わる。
守備を考慮しての起用と思われる岩下が持ち上がっていって、(後ろから観ていて、"間違っても入る訳が無い"とインパクトの瞬間分かる)ミドルシュートで終わった場面もあったのですが、
後ろが薄い状態で球を奪われピンチを招くよりは余程良いって感じ。
 
 実はFC東京の攻めとしては石川・長友コンビのサイドを勝手に警戒していた(自分がプレーする訳でもないのに、いろいろ妄想する習癖が私にはあるんです)のですが、脅威になったのは一度しか無く、脅威になりかけたのも5回位だったかな。拍子抜けって感じでした。
 最大の理由は彼らとマッチアップする兵働・児玉コンビの連携が秀逸だったからですが、
石川・長友共に"速い系突破派"なので、長友にすれば、前を味方の石川に塞がれているような感じがしたのかも。後半に石川が大竹に替わり大竹が中に寄り気味になったら長友ががんがん上がりだしたので。

 赤嶺のPA際でのダイレクト、石川の持ち込みなど「アウッ」て場面も勿論有りましたが、
後ろから見ている立場から、その後「あぶねぇ!」ってことにはならなかったかな。
 カボレが中や、右に途中から移動することが目立ち出したけど、脅威は却って減っていたような気がしたのは私だけだろうか?

お待たせしました! 20分です!
 ドドンヘイその1
          
         http://jp.youtube.com/watch?v=UHLtujGxM-c
 上述したエスパのバランスの良さと比べると、このシーンでのFC東京はメインスタンド側に集まり過ぎです。
ヘッドでメインスタンド側を縦、縦、中、右と回し、山本真希に渡った時には前にスペースがポッカリ。
ハッキリ云いましょう!ナビスコでのエスパを研究してませんでしたね。あそこは真希ゾーンなんです。
撃っちゃうんです!そしてネットに突き刺さるんです!
徳永君、君は何を措いても詰めなくてはいけなかったんですよ。 
              
そして、39分です! ドドンヘイその2
           
        http://jp.youtube.com/watch?v=3eoDoSUHRp0 
 兵働のCK、グッ! 塩田君、出るなら弾かなきゃ。
というか、自分に付いてるマーカーがGKと被るように動いた原のせいですな。
もしも、原が意図してやったとしたら、凄い!誰を差し置いても代表でだってエースだよ。
原、怖い子!
 引っ張られているのにも拘らず、キッチリきめて、起用に応えた岩下君にもをあげましょう

 そして、感動と驚愕の前半ロスタイム。 ドドンヘイその3
 ゴールに背を向けてパスを受けたはずなのに、何故か、次の瞬間にはマウスに向かう原の姿が!(反対側ゴール裏に居た私の素直な感じです)
         
              http://jp.youtube.com/watch?v=coL8EHtLRQU

 はっきり云いましょう。目の前で見たかった!!あれを間近で見られた向こう側ゴール裏の皆さんが羨ましい。(注 皮肉ではありません。良いプレーには相手選手であっても心の中で拍手する習性が私にはあります)
 原って、あんなことも出来る子だったの?やべっちで堀池に”巧”を貰いましたが、論点がずれているような…。寧ろ、和司ややべっちの「巧い」が正解でしょう、あのワンタッチ目の”ルーレット”(マルセイユとは微妙に違うと思いますよ)が単純にスーパーですよ!
 勿論堀池が云うようにパスを受けた際の周りの状況(特に近くで岡崎も貰える位置にいた)も良かったけど、前述の通り、ここまでのエスパのバランスの良さから云えば、"仕様"でしょう。


 3点ものリードを持って迎えた後半です。
追いつきたいFC東京は、頭から2人替えてきました。
 浅利→エメルソン
 石川→大竹
 これが巧く嵌り、東京の攻勢が続きます。
 守備専だった浅利を捨て、フレッシュなエメルソンが攻専で加わり、石川より中目に入った大竹っちもよく球に絡むと同時に長友っちの前方を空ける。蓋が取れた長友っちも攻め上がる。
エスパはセンターサークル付近に岡崎一人が残り、(東京のDFが2人彼に付)、残り皆でゴール前を固めます。人数かけてるんで、東京の猛攻もPAまでは入れず、シュートはミドルばかりだったけど。
「えーっ殆どハーフウェイラインの向こうでゲームが進行してるんですが…。

自分の欲望に素直な私”の思いが、
「こっちに来んかい! 目の前のゴールを揺らさんかい!」
から、
「1点くらい後半に残しておいてくれた方が良かった。」
 に変わった後半14分、ごちゃごちゃっとした中でPAに持ち込んだエメルソンに決められちゃいました。
3点リードで後半を迎えるなんて慣れてないんだよね、エスパって。
「このままじゃ、差を縮められることはあっても、拡げることは無い。もし、また獲られたら1点差じゃん。」
 案の定、暫くしての至近距離から撃たれたヘディングシュート、海人の正面に跳んで助かったけど、後ろから観ていても肝が冷えましたよ。

 それでも、残り15分で東京が、 カボレ → 平山
 「あ、これで逃げ切れそう」
と安堵しましたが。

 残り12分になって、枝村に替えて市川投入!失点後に真希に替えて投入していたパウロと併せ、
”黄金の右”が顕現だ!
 (というか、マイファンタジーも市川投入で大いに救われましたよ。)
 パスをカットした市川(多分ファーストタッチ)が倒れながらもハーフウェイライン上を前に走り始めた原にきっちり渡したところからこのシーンが生まれました。
  ドドンヘイその
4
         
 
           http://jp.youtube.com/watch?v=09r4M9ecOS0 
 相手3人を引き連れての原のスピードにのったドリブル突進!いや、速かったればこそ、止めらことも奪われることも無かったプレー!
それに続く岡崎との交差する動きの連携!
貰った後の長友っちが”どうしようもない”シュート!
 私の貧弱な語彙の中にはこれらに見合うほどの賛辞が見当たらないのが悔しいです。
 しかも、上のVTRが及びもしないベストポジションで観てしまったんですよ!私ぁ!
嗚呼、至福ってこういうことなんですね。


 この3分後、10日ほど満足に練習も出来なかったのに、縦横無尽の活躍を示した原に替えてFW戸田。
この戸田がロスタイムに最高のおまけをくれました。
  ドドンヘイその5

          
           http://jp.youtube.com/watch?v=86i7CUpkpT0
 児玉のフィードが"ここしかない"てとこにきましたね。
 岡崎は3タッチ目で球を中に置ければシュート出来たのだろけど、まぁ、そういつもベストチョイスは出来るもんじゃありませんよね。獲られはしないものの後ろを向いてしまいましたね。でも偉いのは、その後、次善の策を採れたこと。しっかり、戸田が走り込んでるのを見て預けましたね。
 戸田も通算150試合を自ら祝うゴールを決められて、オメです。ベストの視点で観られたひよこにも、オメだ!
 
これで試合終了。
   

  テディベアの抽選券が貰えると予習しといたFC東京オフィシャルに書いてあったんですが、
何故か私は貰えませんでした。
「どうせ当たるもんじゃないやいっ」
と”イソップの狐”の気分だったんですが、帰り道で、前の人も後ろの人も持ってるやんけ!
結構当たるもんなんでしょうか?
 それよりもね。パルちゃんも参戦していたはずなのに、全くお目にかかれませんでした!
 …もしかして、こんな私は東側ゴール裏で唯一の負け組み?
 やっぱり、こんな良い試合を生で観られたんだから、勝組の末席に加えてもらいましょうかね。
 
 今日のお土産
 
感動・興奮・勝点3
そして、
  


 今週、原一樹選手のご母堂が亡くなったということを、試合前に隣の方に聞きました。
敢えてここまでは、そのことに触れずに書いてきました。予断抜きで読んで欲しかったからです。

        試合後の原の話です。
          

      「ピッチで頑張っている俺の姿を見ていて欲しかった」
 自ら望んだこととはいえ、厳しい勝負の世界に身を投じた息子。
その息子が"プロの世界で通用するのだろうか、挫けずやっていけるのだろうか”
 母親にはこれが一番気掛かりだったでしょう。
 ずっと、清水と実家を往復し、満足に練習も出来ずにたったピッチ。そのピッチで最も活躍し輝いた原一樹。
 余人なら知らず、ルーキープロ選手の彼にとっては、これ以上ない供養なのではないでしょうか。
  あなたの息子さんは立派です。男です。彼ならきっとやり通せます。
 安らかにお眠り下さい。ご冥福をお祈りいたします。

                         
'08 10 4 第28節 FC 東京戦 観戦記